僕の中の壊れていない部分
白石一文さんのこの本。昨年からお正月にかけて読んでみました。
この方の本は「私という名の運命について」と「どのくらいの愛情」に続き3冊目。
いままでは単純に恋愛物語として面白い作品ですが、今回は全くテイストが違いました。
なぜ生きる意味は。死ぬとはどういうことなのか、
自分の居場所とは。
様々な過去の文学作品の言葉の引用とともに、問いかけられ、主人公たちと一緒に考え去られる作品でした。
特に最後の数十ページはとても重要なことが書かれています。
しかし主人公の僕と、恋人の枝里子とのそれぞれの主張は平行線のまま終わりを迎えます。
どちらの考えが本当なのだろうか?
それはこの本にも書かれていませんし、
自分自身もまだその答えは持っていません。