この世界の片隅に
以前から見ようと思っていた映画を見てきました。
水曜日の午後でしたが、劇場は半分以上の入り、この時間でこの人数はかなり多い方なんだと思います。
ある程度覚悟をして見にいったわけですが、やはりそれを上回るくらい心を動かされる映画でした。(「君の名は」と同じノリで見に行ってはいけません。)
とにかくアニメーションのタッチは暖かく、美しく、序盤はほんわかした雰囲気の中淡々と楽しく日常が進んでいきます。
だけどこの先にはあの日につながっていくわけで、それがまた切なさを感じさせざるをえませんでした。
見終わったあとはどう捉えていいのか、様々な思いが交錯して、あっけにとられたというのが、正直な感想です。
しかし、こんな時代でも希望を見出し、生き抜こうとする人々の強さというものがとても丁寧に描かれていて、決して暗いだけ、悲しいだけではない何かが心にしっかりと残りました。
ストーリーの他、風景の描画の仕方、すずさんのキャラクターとのんさんの演技、コトリンゴさんの音楽と歌声は本当に素晴らしかったです。
日本人そして世界の人が一度は見るべき、そしてずっと残すべき映画だと思いました。